In the valley of death
- brokendreamsclubja
- 2018年11月8日
- 読了時間: 3分
こんなことがたまにある。
ふとした瞬間に俺は気づく。例えば幸せなことがあったとする。その気持ちに浸っていると逆にそれが幸せなのかわからなくなる。それはいつか失うものなのか、または初めから無いのか、自分はどう受け止めていいのかわからなくなる。考え出すとキリがないってやつ。悲しい思いをしたくないから全てを手放したくなる。急に世界の終わりが来る気がして不安になって慌てて草むらに飛び込んで寝転んでいる。
そんな時俺はMarcy Playgroundを聴く。穏やかになる。心が救われる。もし俺がどこかで誰かに対して「救われた」と言っていたらそれはその誰かの音楽にそれだけの力があるってことだ。
Marcy Playgroundみんな知ってるかな?俺の大好きなバンドなんだけどブックオフで安くで売られてるの見かけたら絶対ゲットしてね!マジで良いから。旅をする時いつもMarcy Playgroundは共にある。生涯アルバムベスト100にもランクインしてる。そんな彼らだけどデビューしたのがオルタナブーム終わりかけの最悪のタイミングで大ヒットは飛ばしたものの一発屋でニルヴァーナのパクリバンドみたいな残念な扱いをされてしまうとてもついてないバンドでもある。ボーカルのジョンは90年代初期からソロ活動していて何故か売れなくてバンド活動にシフトしている間にニルヴァーナを先頭としたオルタナブームは来て、そして去ってしまった。もしカートが生きていたらジョン・ウォズニアックの歌に耳を傾けてきっと彼を評価したに違いない。カートが目指していた理想の姿にジョンはかなり近かったんじゃないかと思う時がある。そんなジョンの歌声と優しくも悲しげなメロディの数々に俺は今までの人生何度も救われてきた。ツアーする時もずっと一緒。もう15年以上聴いていても飽きない。
Marcy Playgroundとの出会いは集団生活に耐えきれず家から逃げ出して逃亡中に泊まった友人の家。たまたまそこに彼らのCDがあった。奇跡的な出会いってやつだよね。アルバムのジャケット写真が首しかない不気味な人形と可愛い花とかが一緒に写っていてそれを見た瞬間にこれは俺の為のグロテスクで悲しくてだけど優しい音楽だとすぐにわかった。Marcy Playgroundというバンド名も気になった。ボーカルのジョンは小さい頃に学校での集団生活に全く馴染めず、集団からイジメられたりハブられたりして皆んなが楽しそうに学校の外の広場で遊ぶのをただひとり教室から眺めるしかなかった、そんなトラウマ体験がバンド名の由来になっている。もうね、ダメじゃん。笑
だって聴いたらもうジョンの声は控えめでアメリカンスタイルの英語で歌うんだけど虫一つ殺せないような声してるんだよね。どうせハブられても周りに「イジメられる側にも問題がある」とか訳の分からない事を言っていた奴とかいたんだろうね。そのせいかやたらイジメられたことに執着したような歌詞や曲とかもあるけどジョンの魅力は間違いなく彼の優しい声にある。
ジョンの歌声は聴いたらすぐに彼だとわかる。ジョンやバンドが作る音楽は派手じゃないし、とてもシンプルなコード進行で特に目立つことは一切してない。でもなぜかあの声とメロディを聴くとめちゃくちゃ救われた気持ちになる。同時にどこかに消えてしまいたくもなるんだけどね。「大丈夫。ダメ人間でも生きていて大丈夫だ。だらだらやってこうぜ」、まるでそう語りかけるかのように彼らの音楽は心に響く。
あなたは心が辛い時何を聴いていますか?
俺はMarcy Playgroundを聴いています。
人生の色々な場面に彼らの音楽はいつまでも特別なものとしてある。これは気持ちを楽にしてくれる麻薬みたいな音楽だ。

最後にオススメのMarcy Playgroundを。
Sherry Fraser
https://youtu.be/skALaNSLmBc
Memphis
https://youtu.be/
SEX & CANDY
https://youtu.be/-KT-r2vHeMM
Down The Drain
https://youtu.be/H0lG7kAEYIk
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